エスコートランナー

結界の精神は…

家ねっと代表でエスコートランナー役の中野です。
本日は、日本人的心とお家のお話を。

私は昨年の秋、
久しぶりに奈良に行きました。

奈良町を散策し、
遊中川という素敵なお店に入ったのですが、

古い商家を使ったそのお店には、
中二階に上がる階段がありました。

上には何があるのかしら?
階段を上がろうとしてふと見ると、

階段の中腹に石が一つ置いてあるのです。
紐で結ばれた石、何かしら?

と思って、店員さんにお聞きしたら、
結界とのことでした。

『中二階は、納戸になっていますので』
と店員さんは仰いましたが、

その時、
無知な私は結界の意味がわかりませんでした。

調べると、
元々は仏教、神道の用語で、

お茶席でも使われるそうです。
神聖な場所とそう出ない場所を区切るということらしい、

とわかりました。
それは、日常的にも使われて、

暖簾、衝立、縁側、障子、襖など、
建築や生活、店舗などにも使われるようになったそうです。

日本人らしいやんわりした区切り方ですね。

私は、この精神は知らず識らずのうちに、
日本人の中に根ずいているように感じました。

昔の日本家屋の玄関にあった衝立も、
結界なのかも知れません。

がっちりと、
ここからこっちはダメよ!と表現せず、

石を置いて表現する。
その方が、落ち着くのが日本人。

その感覚は、生活上でも現れるので、
上手に家づくりに活かせるといいですね。

エスコートランナー役の中野でした。

いいねと思ったら、クリックをお願いします。↓↓
にほんブログ村 住まいブログ 一戸建 その他ハウスメーカーへ
pagetop